インフォメーション
サンドブラストしたピースを組み込んだ ステンドグラスの小物入れ
花模様をサンドブラストしたピースを使って、縦横100ミリ、深さ40ミリの、ステンドグラスの小物入れを作ります。
製図してから、型紙を作ります。
ガラスをカットします。
サンドブラストするピースに、カッティングシートを貼って、デザインを写し、カッターナイフで、図柄をカットします。
順番に、サンドブラストで、段彫りします。
サンドブラストが終わったら、全てのピースに、コパーテープを巻いていきます。必ずピースの角から、2~3ミリ重なるように巻いていきます。
この時、テープの重なる所が、器の開口部にならない位置から巻き始めます。
全てのピースに、コパーテープをまき終わったところです。
製図の角度に合わせて、色ガラスのピースと、サンドブラストしたピースをハンダの点付けで仮止めします。
底の部分も、角を点付けします。
点付けした部分に、補強の点付けを追加してから、ハンダを盛っていきます。
ハンダ付けが終わったところです。
底の部分に、ハンダを盛り上げて「足」を付けます。
「足」を付けたところです。
スチールウールで磨いてから、ブラックパティーナをかけ、艶出しのワックスを塗っておきます。
終了
絵付けステンドグラス 模写パネルをつくる
渡部雄吉写真集「華やぐ光彩 ステンドグラス」より「お宮詣で」の一部分をつくります。
写真資料から型紙をつくります。
ガラスをカットします。
酢どきグリザイユで線描きし、焼成します。
調子付けにはいります。水どきのグリザイユを薄目に全体にかけて、軽くバジャーブラシではいておきます。
薄くかけたグリザイユが乾く前に、濃い目のグリザイユを、影になる部分に入れて、バジャーブラシで手早く散らしてぼかします。
写真資料を参考にして、影の部分をバジャーブラシでつくっていきます。最後にバジャーブラシの先で、たたくようにグリザイユの上をおさえます。ここまでを、最初に塗った薄目のグリザイユが、乾かないうちに手早く仕上げます。といっても、二度や三度ではすみません。何度でもやり直す事が大切です。
調子付けを焼成したところです。幼子キリストのバックなどは、線描きの時には書き入れなかった、汚れとも、図柄とも判別のつきかねるところは、写真資料の雰囲気をだすため、調子付けの時に思い切って加筆しました。
裏側から、軽く灰緑系の水どきグリザイユで、古びを入れました。この後焼成します。
髪の毛や袖の部分に、シルバーステインを入れて焼成したところです。
鉛桟で組み立て、半田付け、パテ詰めしてから、パネルをクリーニングして完成です。
完了
パート・ド・ヴェール 割り型で作る 「貝」
割り型を使って「貝」を作ります。
粘土で原型を作ります。
原型を二分割するように、切金を差し込みます。
耐火石膏を2~3回に分けて、指ではじき飛ばして粘土原型にかけ、外型に厚みを出していきます。
外型を修正、整形し、中型の流し口を作ります。外型の内側にガラスの厚み分(5mm程度)の粘土板を貼り込みます。外型を合わせて針金で固定し、耐火石膏を流し込んで、中型を作ります。
外型をはずして、貼り込んだ粘土を取り除き、中型を修正します。中型に片方の外型を組んだ状態が上の画像です。
ガラスの流し口を作って石膏型にのせたところです。
ステンレスの針金で固定し、焼成時に針金を緩みにくくするために、針金の部分に耐火石膏を流しかけておきます。
焼成後。石膏型をはずして、水洗いしたところです。
切断機で余分なガラスをカットします。
今回は、ガラスの流し口を貝の形に削って仕上げてみました。
終了。
生徒作品
残ったガラスを使って作った、透明でブルー系の色の落ち着いた感じのランプです。
「渡部雄吉写真集」」から、「聖カタリーナ」の模写パネルの制作を始めたWさん。作品作りのガラスカットになると、ガラスを切るのが「こわい、怖い」といつもの口癖です。
パート・ド・ヴェール 一つ型でつくる
一つ型の作品を、100vの電気炉で、四つまとめて焼成しました。それぞれ高さ60mmから70mm程の作品です。観葉植物の鉢には、水抜き穴をつくりました。
以上